Turn Me On Dead Man: The John Barrett Tapes

Vigotone VT-178/179
ライナーノウツ日本語版

Disc One: 60:00
1.From Me To You1:56stereo mix of mono 45
2.From Me To You1:591982 stereo remix
3.Thank You Girl2:08stereo mix of mono 45
4.Thank You Girl2:02unechoed stereo version
5.One After 909 2:48take 2 - 1982 mono mix
6.She Loves You 2:221966 stereo remix 1
7.She Loves You 2:251966 stereo remix 2
8.This Boy2:241966 stereo remix 15
9.I'm A Loser 2:231982 stereo remix
10.Mr. Moonlight 2:32take 4 - 1982 stereo mix
11.What You're Doing2:03unreleased take 11
12.That Means A Lot2:47take 1 - stereo
13.That Means A Lot0:26stereo edit piece
14.That Means A Lot2:30mono - low reverb mix
15.That Means A Lot1:12take 20 - stereo
16.That Means A Lot2:13take 21 - stereo
17.That Means A Lot0:23take 23 - stereo
18.That Means A Lot1:46take 24 - stereo
19.That Means A Lot0:55test - stereo
20.Help!2:17take 8 - basic tracks - 1982 stereo mix
21.Norwegian Wood2:10take 1 w/slate
22.Norwegian Wood2:27take 2 - stereo - quality upgrade
23.12 Bar Original0:32take 1 - stereo - quality upgrade
24.12 Bar Original6:48take 2 - stereo - quality upgrade
25.Paperback Writer2:171982 stereo remix
26.Rain2:521982 stereo remix
27.Tomorrow Never Knows3:01mono mix 11
Disc Two: 57:11
1.Strawberry Fields Forever3:11take 7 - mono mix complete
2.Strawberry Fields Forever3:06take 26 - mono mix with new vocal
3.Penny Lane3:08complete oboe version - mono mix
4.Penny Lane2:59mono mix 10
5.Penny Lane2:591982 stereo remix
6.A Day In The Life5:071982 stereo remix
7.Hello Goodbye3:211982 stereo remix
8.Lady Madonna2:171982 stereo remix - w/o sax overdub
9.Hey Jude2:40rehearsal - 1982 stereo mix
10.What's The New Mary Jane6:051968 stereo mix
11.Step Inside Love1:31unedited 1982 stereo mix
12.Los Paranoias3:56unedited 1982 stereo mix
13.The Way You Look Tonight1:111982 stereo mix - unreleased song
14.Can You Take Me Back?1:161982 stereo mix - long version
15.Shake, Rattle And Roll2:031982 stereo mix
16.Medley: Kansas City / Miss Ann /
Lawdy Miss Clawdy
3:541982 stereo mix
17.Blue Suede Shoes2:161982 stereo mix
18.Not Fade Away3:521982 stereo mix - unreleased song
19.Because2:161982 stereo remix

Turn Me On Dead Man

1980年代前半より以前においては、ビートルズが1962年から1970年にかけてアビーロードや他のスタジオで録音したもののうち何がEMIのテープ保管庫に残っているのかについては熱心なファンの間でも噂の域を出なかった。さらに、彼らのアルバムやシングルの実際の録音日についてもほとんど知られていなかった。情報源の大部分は「New Musical Express」や「Melody Maker」といった英音楽誌、または「Beatles Monthly」のようなファンジンであった。その情報には正しいものもそうでないものもあったが、それらは「An Illustrated Record」や「All Together Now」といった初期のビートルズ本にそのまま引用されていた。

これら全ての不正確な情報は1981年初頭に訂正されることになる。その年、ジョン・バレットというアビーロードのエンジニアは自分がガンであることを知り、治療期間中に時間を埋めるための方法を探していた。当時スタジオのマネージャーだったケン・タウンゼントは、ついに倉庫に足を踏み入れ現存するビートルズの録音物を正確に調査するという作業はその病めるエンジニアにとって素晴らしい任務であろうと考えた。

バレットは熱意をもってこの任務にあたり、何週間もかけて全てのテープを聴き詳細に分類した「カタログ」を作成した。さまざまなセクションへのアクセスを容易にするため色分けされたタブとディバイダを用い、テープに含まれる多数のミックスを色分けした。この調査の最初の成果は、1982年12月にリリースされたEMIのシングル・コレクション・ボックスのインサートに用いられた。各トラックの録音日が明記されたのはこれが初めてだった。さらに、1983年10月号の「レコード・コレクター」誌にはEMIのスポークスマンであるM・ヒートリーがバレットのガイドを用いてビートルズの録音に関するN・ピアシーの質問に答えたという有益な記事が掲載された。

1983年夏に有名なアビーロード・スタジオ2が改装される間に行われたビートルズのマルチメディア・ショウのため、バレットはまた1982年を通じて音源を集めていた。「The Beatles At Abbey Road」のためのカタログ作りや編纂が行われている間、バレットはより興味深いいくつかの音源を自分自身のためにカセットへコピーしていた。このうちいくらかは彼自身がテープを回しながらミックスしたもので、またいくらかのトラックはセッション当時に作成されたオリジナル・ミックスだった。バレットは自分がしていることをわかっていた;彼は「Leave My Kitten Alone」のように伝説的な未発表トラックや、「Norwegian Wood」のテイク1など興味深い別テイクをダビングした。 また、彼がコピーしたトラックの多くは「This Boy」のようにその時点で陽の目を見ていなかった、または一部でしかリリースされていなかったステレオ・ミックスであった。

その間、英国の有名なDJであるロジャー・スコットが、「Abbey Road Show」のナレーションに抜擢され、それらのカセットのコピーが彼に渡された。スコットは1984年(この年の2月、バレットが他界)実際に「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」と題されたビートルズの12時間ラジオ・ショウのためにテープからいくつかのトラックを用いた。この音源は続いて1985年のはじめにNEMSより『NOT FOR SALE』としてリリースされた(ラジオ・ショウ用のディスクを音源としている)。 そのテープのコピーの一部は大陸に渡り、バレット音源をベースに他のソースと混ぜた形で Swingin' Pigの『ULTRA RARE TRAX』や Yellow Dogの『UNSURPASSED MASTERS』などさまざまなシリーズがリリースされた。

しかしながら、バレットによってコピーされた音源の多くは現在まで未発表のままだった。オリジナルのカセット・コピーから、今まで聞くことのできなかった一房のビートルズ・トラックがここに収録された。これらは全て別ミックスか、従来より大幅に音質向上したものか、または完全に未発表な音源のいずれかである。

ジョン・バレットは、マーク・ルイソンなど他の研究者のようにビートルズ・ワールドの伝説に名を刻むことはないかも知れないが、彼の功績は今では全てが明らかになったビートルズのレコーディング・セッションの基礎であった。彼への賛辞として、皆さんにはこのテープを楽しんでもらいたい。ジョン・バレットが自分の努力が無駄でなかったと知り、喜んでくれることを望む。

Trevor Osmond Williams
June 1999

The Songs:
(All tracks mixed by John Barrett in 1982 unless otherwise noted)

Disc One: 60:00

1. From Me To You
(stereo) (Recorded March 5, 1963)
ビートルズ3枚目のシングルと同一のテイクだが、モノ・シングル・バージョンのステレオ・ミックスとでも言うべき内容で、イントロにハモニカが重ねられている。ポールによるカウントの末尾も聞き取れるが、イントロの「Da-Da-Da」は含まれていない。

2. From Me To You
(stereo) (Recorded March 5, 1963)
既発ステレオ・バージョンのバレット・ミックスで、ここではハモニカが入らない代わりに「Da-Da-Da」を聞くことができる。

3. Thank You Girl
(stereo) (Recorded March 5 & 13, 1963)
この「From Me To You」のB面曲はモノ・シングル・バージョンと類似したステレオ・ミックスで、次のバージョンと比べるとハモニカのオーバーダブが少ない。また冒頭には少しだけスタジオの雑音も入っている。

4. Thank You Girl
(stereo) (Recorded March 5 & 13, 1963)
長い間待ち望まれた「エコーなしの」ステレオ・バージョンで、イントロやアウトロと同様にミドルエイトにもハモニカが重ねられている。キャピトルの『THE BEATLES SECOND ALBUM』に収録されたミックスには、キャピトルが誇る経験豊富なエンジニアによって泥沼のようなエコーが加えられていた。

5. One After 909
(mono) (Recorded March 5, 1963)
一連の5テイク(これら全ては VIGOTONEの『MARCH 5, 1963』にステレオで収録されている)よりテイク2。曲のフェイドアウト部分でジョンのコメントを聞く限りでは、ジョージのソロには明らかに問題があった。その問題は、ソロ直前から最後まで演奏された編集用ピースであるテイク5を使うことで解決した。バレットがテイク4とこの編集用ピースを繋ぎ合わせたものを『ANOTHER SESSIONS...PLUS』で聞くことができる。

6. She Loves You
7. She Loves You
(rechanneled stereo) (Recorded July 1, 1963, mixed November 8, 1966)
1966年の終わり、クリスマス・シーズンに合わせて新しいビートルズのアルバムが作れなかったため、UKマーケットだけに照準を合わせたベスト盤が急遽作られた。それ以前のUK盤アルバムでは聞くことのできなかった数曲を収録した『A COLLECTION OF BEATLES OLDIES』はファンから歓迎されたが、「She Loves You」もそのひとつだった。アルバム用にステレオ・バージョンを集めている最中に発覚した問題は、「She Loves You」のセッション・テープが長い間行方不明になっていることだった。このためジェフ・エメリックは、モノにミックスダウンされたテープからステレオ・バージョンを作り上げるために時間を費やした。最初のミックス(冒頭で彼のアナウンスが聞こえるが、2番目のミックスも同様である)はLPに採用されたもので、低音域が左チャンネル、高音域が右チャンネルで強調されている。いっぽう2番目のミックスでは、エメリックが曲のさまざまなセクションでチャンネルをシフトすることを試みているが、これはUS盤ステレオLP『A HARD DAY'S NIGHT』でユナイテッド・アーティスツのエンジニアが使ったトリックとは異なる。(注:マーク・ルイソン著「The Beatles Recording Sessions」では、リミックス2が『OLDIES』に使われなかったと記されている。)

8. This Boy
(stereo) (Recorded October 17, 1963, mixed November 10, 1966)
アルバム『OLDIES』が準備されている間、UK盤アルバムにまだ収録されていないビートルズ作品が1曲あることが判明した。それが「Bad Boy」で、1965年6月にUS盤『BEATLES VI』に収録されたラリー・ウィリアムス作のヒット曲。しかしリミックスの要請を受けて届けられたのは「Bad Boy」ではなく「This Boy」だった! エンジニアのピーター・バウン(※ ライナーの「Brown」は誤記)はこのトラックを初めてステレオにミックスしたが、彼の声は冒頭の「RS15」というアナウンスで聞き取れる。のちにトラックの間違いは判明したが、「Bad Boy」は最後までリミックスされることなく、1965年のオリジナル・ミックスで十分だということになった。この「This Boy」のミックスは1976年にカナダ・キャピトルがシングル「All My Loving」のB面として発表するまで陽の目を見ることはなかったが、アナウンス入りで登場するのは今回が初めて。

9. I'm A Loser
(stereo) (Recorded August 14, 1964)
『BEATLES FOR SALE』に収録されたトラックの別ミックスで、1982年にバレットが「Abbey Road Show」用に準備したもの。

10. Mr. Moonlight
(stereo) (Recorded August 14, 1964)
1995年に『ANTHOLOGY 1』に収録されたテイクだが、それは圧縮されたレンジの狭いステレオ・ミックスだった。これはバレットによるより優れたミックスで、1964年当時のステレオ・ミックスのスタイルにより忠実なものとなっている。

11. What You're Doing
(stereo) (Recorded September 30, 1964)
まさにエキサイティングな初登場音源、この『BEATLES FOR SALE』に収録された作品の11番目のテイクは10月26日にビートルズがリメイクするまで一時的に「ベスト」と印された。いくぶんエッジが荒削りだが、アナウンスや会話が聞ける上、全編がポールとジョンのボーカルで、最終バージョンでは採用されなかったエンディングも含んでいる。

12. That Means A Lot (Take 1) (stereo) (Recorded February 20, 1965, mixed February 23, 1965)
13. That Means A Lot (Edit piece) (stereo) (Recorded February 20, 1965)
14. That Means A Lot (Low reverb mix) (mono) (Recorded and mixed February 20, 1965)
15. That Means A Lot (Take 20) (stereo) (Recorded March 30, 1965)
16. That Means A Lot (Take 21) (stereo) (Recorded March 30, 1965)
17. That Means A Lot (Take 23) (stereo) (Recorded March 30, 1965)
18. That Means A Lot (Take 24) (stereo) (Recorded March 30, 1965)
19. That Means A Lot (test) (stereo) (Recorded March 30, 1965)
この一連のテイクで未発表ビートルズ作品の変遷をたどることができる。これはレノン/マッカートニーというチームにとって最高の作品とは言えず、結局1965年4月7日にP.J.プロビーのシングルとして録音されたがヒットしなかった。しかし、ビートルズは『HELP!』用に2回のセッションを行い、その結果をここで聞くことができるが、アナウンスや会話が含まれている。上記すべてのトラックの内容は、未発表ミックス(最初から3トラック)・未発表音源(テイク20と21)または従来より優れた音質(最後の3トラック)。

20. Help
(stereo) (instrumental) (Recorded April 13, 1965)
このテイク8「ベーシック・トラック」バージョンは、バレットにミックスされたものが後に「Abbey Road Show」で使われた。

21. Norwegian Wood (This Bird Has Flown)
(stereo) (Recorded October 12, 1965)
テイク1は他のリリースでも何度か登場しているが、ここでは今まで聞けなかったアナウンスや会話を含んでいる。これはバレットが作ったミックス2種類のひとつで、もうひとつは『ANOTHER SESSIONS』に収録されている。

22. Norwegian Wood (This Bird Has Flown)
(stereo) (Recorded October 12, 1965)
従来よりも大幅に音質向上したテイク2。

23. 12 Bar Original
24. 12 Bar Original
(stereo) (Recorded November 4, 1965)
このインスト版「Green Onion」は、アルバム『RUBBER SOUL』の曲数がやや足りないと思われた時点でヤケクソ気味に録音された。ジョンが「Girl」を生みだし、ポールが「I'm Looking Through You」を提供し、『HELP!』セッションのボツ録音から「Wait」が引っぱり出されたことは感謝すべきである。そして「12 Bar Original」はお蔵入りとなり、『RUBBER SOUL』で誰もがスキップする曲となることは免れた! これはテイク1(中断)とテイク2で、従来より音質向上しており、ステレオでアナウンスを含む。

25. Paperback Writer
(stereo) (Recorded April 13-14, 1966)
26. Rain
(stereo) (Recorded April 14-16, 1966)
それぞれ『REVOLVER』前のビートルズの輝かしいシングルのA面とB面だが、バレットが「Abbey Road Show」用にリミックスしており、そのようなことに注意を払う人は即座に気づくだろうが楽器とボーカルの配置が異なる。

27. Tomorrow Never Knows
(mono) (Recorded April 6-7, 1966, mixed June 6, 1966)
スペシャル・ボーナスとして、1トラックに限りバレット音源から脱線する。これは英『REVOLVER』の初期の数少ないプレス(マトリックス番号 XEX 606-1 のみ)に収録された「Tomorrow Never Knows」の非常にレアなモノ・ミックス(RM11)。これは 1966.7/14(すでにアルバムはカッティング工程にあった)にジョージ・マーティンが電話で、ミックスを4/27に作られた RM8と差し替えるようジェフ・エメリックに支持したために生まれた。しかしながら、RM11が入ったままいくつかのプレスが完了するまで差し替えは間に合わず、ごくわずかの人々はこの(内容・長さともに)明らかに異なるミックスを手に入れた。老ジョージの判断が正しかったかどうか、これであなたもチェックすることができる。

Disc Two: 57:11

1. Strawberry Fields Forever
(mono) (Recorded and mixed November 29, 1966)
これはテイク7の完全モノ・ミックス(RM3)で、『ANTHOLOGY 2』では新規に作成されたドラム単独ミックスのテイク25とクロスフェイドされていたもの。このオリジナル・モノ・バージョンは VIGOTONEの『IT'S NOT TOO BAD』に収録されたアセテート音源だけで聞くことができたが、ここではカウント・インも収録されている(もちろん、テープ音源より!)。

2. Strawberry Fields Forever
(mono) (Recorded December 8-9 & 15,1966, mixed December 15, 1966)
ラフ・モノ・ミックス(RM9)で、ジョンのボーカルがシングル・トラックで「オーケストラ・バージョン」(テイク26)に重ねられた初登場の音源。過去に登場した全てのミックスはステレオで、トラックの冒頭でボーカルが不完全だった。

3. Penny Lane
(mono) (Recorded December 29, 1966, January 4-6 & 9-12, 1967, mixed January 12, 1967)
もうひとつのエキサイティングな発見物、「Penny Lane」の完全「オーボエ」バージョンは、1/12に管楽器のオーバーダブが録音された直後にモノにミックスダウンされた(RM8)。ポールはこのミックスを持ち帰り、この曲を完成するためには何か別のものが必要だと気づき、5日後にバッハ・トランペットのソロを追加して完成させた。1995年、『ANTHOLOGY 2』ではオーボエとトランペットのバージョンの混成ミックスが作られたが、オーボエのみのミックスは今回が初登場で、冒頭にスタジオのノイズやカウントインを含む。

4. Penny Lane
(mono) (Recorded December 29, 1966, January 4-6 & 9-12 & 17, 1967, mixed January 17, 1967)
デビッド・メイソンと彼のバッハ・トランペットにより「Penny Lane」はモノにミックスされて完成した。果たしてそうだったか? このミックス(RM10)は、エンディングにトランペットの7音を含み、この完成後即座に米キャピトルに送られ、この曲の初期のプロモーション・シングルに使われたRM11にとても近い。しかしそのミックスは1/25に改善され、それ以降はRM14が使われた。ここに収められたRM10はモノの美しさに包まれている。

5. Penny Lane
(stereo) (Recorded December 29, 1986, January 4-6 & 9-12, 1967)
このステレオ・ミックスも「Abbey Road Show」用に作られたもので、最終の「トランペットなしのエンディング」を反映している。

6. A Day In The Life
(stereo) (Recorded January 19-20, February 3 & 10, 1967)
7. Hello Goodbye
(stereo) (Recorded October 2, 19-20 & 25, November 1-2, 1967)
8. Lady Madonna
(stereo) (Recorded February 3 & 6, 1968)
これら3曲はバレットによるステレオ・ミックスで、「Abbey Road Show」用に作られたもの。「A Day In The Life」はジョンのカウントインを含み、従って『SGT. PEPPER』アルバムとは違ってクリーンなギターのイントロが聞ける。他の2曲は明らかな相違があり、とくに「Lady Madonna」はリリースされたミックスで聞けるサックスが全く含まれていない。

9. Hey Jude
(stereo) (Recorded September 16, 1968)
彼らにとって最もポピュラーなシングルであるこの曲のパフォーマンスは過去25年の間ビートルズ映画上映会に使われた:ドキュメンタリー「Music!」用に収録されたビートルズの「Hey Jude」リハーサル映像である。このクリップは「Abbey Road Show」にも使われたが、その際バレットはリハーサルのマルチトラック・テープを発見し、それを映像に合わせてミックスしている。

10. What's The New Mary Jane
(stereo) (recorded August 14, 1968, mixed October 14, 1968)
有名なジョンの未発表曲で、『ホワイト・アルバム』用に録音されたものの聞くに耐えない曲は1つ(Revolution 9)で十分との判断でボツになったが、「Mary Jane」には古いものと最近のもので数種類のミックスが存在する。これは演奏時間6:05で、10/14のミキシング・セッションより生み出された2ミックスのうちのひとつ。これらの努力もむなしく「Mary Jane」は1996年の『ANTHOLOGY 3』まで正規盤には収められなかったが、そこでは大幅にリミックスされたとは言え聞くに耐える形で収録されていた。

11. Step Inside Love
(stereo) (Recorded September 16, 1968)
12. Los Paranoias
(stereo) (Recorded September 16, 1968)
13. The Way You Look Tonight
(stereo) (Recorded September 16, 1968)
14. Can You Take Me Back?
(stereo) (Recorded September 16, 1968)
これら4曲の「歌」は『ホワイト・アルバム』の「I Will」セッション中に録音され、ポール・ジョンとリンゴだけが参加している。途方もない67テイクが8時間のセッションで録音されたが、単調なセッションの気分転換にポールは突然上記の曲を演じた。「Step Inside Love」と「Los Paranoias」は1996年『ANTHOLOGY 3』に収録されたが、ここで聞けるものと比べると編集されている。「Step Inside Love」はもちろん、ポールがシラ・ブラックに贈り、彼女が数ヶ月前に録音した作品。「The Way You Look Tonight」は過去に未発表だが基本的に「I Will」の替え歌。「Can You Take Me Back」は、『THE BEATLES』で「Cry Baby Cry」と「Revolution 9」のつなぎに使われたトラックの今まで聞くことのできなかったロング・バージョン。

15. Shake, Rattle And Roll
16. Medley: Kansas City / Miss Ann / Lawdy Miss Clawdy
17. Blue Suede Shoes
(stereo) (Recorded January 26, 1969)
ジョンが「地獄」と形容した、恐るべき「Get Back / Let It Be」プロジェクトでも、楽しく音楽的な瞬間が生み出された。それらの大部分は VIGOTONEの『AS NATURE INTENDED』や『GET BACK - The Glyn Johns Final Compilation』に収められたが、バレットがミックスしたオールドR&Rのメドレーはそのいずれにも収録されなかった。

18. Not Fade Away
(stereo) (Recorded January 29, 1969)
この「Get Back / Let It Be」トラックはステレオで初登場。大変ルーズな演奏ではあるがバディ・ホリーが最後まで彼らのお気に入りだったことを示している(『SESSIONS』および『ANOTHER SESSIONS... PLUS』に収録の「Mailman Bring Me No More Blues」も参照のこと)。

19. Because
(stereo) (Recorded August 1 & 4, 1969)
ジョン・バレット音源探索の最後に「The Beatles At Abbey Road」用に彼が作成した、1969年の『ABBEY ROAD』より「Because」のボーカルのみのミックス。実際に歌だけなのは前半だけで、「Love is old, love is new」の箇所でシンセが入ってくるが、トラック全般に渡って新しいミックスとなっている。

(このページはさだぱや提供・りばぽービデオを観ながら作りました〜。あんがとね!)

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