The Twickenham Sessions - A Bootleg History

【月太郎コメント】…Vigotone『GET BACK JOURNALS 2』ブックレットの拙い日本語訳です。「?」のまますっ飛ばした部分も残しつつ、2日かかりました。じぇんじぇん自信がないので、英語の達者な方に誤訳を指摘いただけると嬉しいです。。

 20年以上に渡り、収集家たちはトゥイッケナム・セッションから流出した海賊盤の絶え間ない流れを享受し続けてきた。これらは通常ぶつ切りで順序は無視され、音質も悪かった。

 当然ながら海賊盤業者は自分たちの所有する音源しか扱うことができず、当初において入手可能な音源は映画『LET IT BE』だけだった。最初に登場したトゥイッケナム音源は、その映画のサウンドトラックを収録した『CINELOGUE: LET IT BE』と呼ばれる2枚組アルバムで、Contra Band Music より1974年2月にリリースされた。もちろんこれはホームビデオが登場する以前の事であり、『LET IT BE』のサウンドトラックをレコードで楽しむことができるので、ファンは喜んだ。

 1982年に『LET IT BE』のビデオが発売されると、海賊盤はフィルムより優れたビデオのサウンドトラックから作られるようになった。これらのうち最初のものは2枚組の『IN A PLAY ANYWAY』(Circuit Records TWK 2262)だった。この再発盤は『THE LAST BLAST』(Beeb Transcription TR-2170)、1988年にリリースされたがわずかに音質が劣る。もちろんトゥイッケナムからのサウンドトラック音源は、より長時間の音源が発掘されたことにより完全に無用となる。

 1974年後半、最初の完全な未発表トゥイッケナム音源は、伝説のLP『SWEET APPLE TRAX』として登場した。これらは元々2枚組×2セット(Instant Analysis (CBM) 4185-REV-2000, 4181-STD-2002)として発表された。この驚異的なシリーズはこの種の海賊盤の中では最も楽しめるもののひとつに数えられ、ファンの多くはこのアルバムに熱中して聞き入った。なおこの2枚組は元来『THE APPLE TREASURE CHEST MASTERS, Vol. 1 & 2』と名付けられていた。発表時にはセピア調のジャケットに「deluxe」と印刷された。70年代後半に出たオリジナルの再プレス盤は、真っ白なレーベルとオリジナルのコピーを用いた白黒のカバーだった。

 『SWEET APPLE TRAX』はほとんど瞬時に Kornyphone によってコピーされ、2枚組×2セットを2枚組に収めたセット『HAHST AZ SUN』(TARKL-2950)として発表された。これは『HOT AS SUN』(Instant Analysis 4216 REV 2000 / 4217 BLD 2002)の名でも発表された。1980年には1枚ものLP『SWEET APPLE TRAX CREATE 1』『SWEET APPLE TRAX CREATE 2』として再プレスされた。なお、Kornyphone の『HAHST AZ SUN』は曲順を入れ替え、ところどころで数秒カットされている。このセットは何度もコピーされシングルLPとして再発され、フルカラーのカバーつきで『SWEET APPLE TRAX』(Newsound Records NR-909-1)がリリースされた。Newsound の原盤は『SWEET APPLE TRAX VOL. 1』『SWEET APPLE TRAX VOL. 2』というピクチャー・ディスクにも使われた。オリジナルのテープはAudifonによってリマスターされ、3LPセット『THE BEATLES』("BLACK ALBUM"として知られる)の最初の2枚として使われた。続いてこの原盤は『GET BACK JOURNALS』のアナログ・ボックス・セットの最初の3枚として使用された。さらに最近では1時間分のオリジナル・テープが『SONGS FROM THE PAST VOL. 3』としてリリースされた。これらの全ては最初の『GET BACK JOURNALS』CDセットに収録されている。

 次に登場したトゥイッケナム音源はEP『TWICKENHAM JAMS』(1977年2月 VC-4591)と『WATCHING RAINBOWS』(1977年5月)に収録された。これらは間もなくそれぞれ同名のアルバムとして発表された。『WATCHING RAINBOWS』(同名EPよりも多くの演奏を収録)はAudifon より1978年3月に登場。『TWICKENHAM JAMS』は Smilin' Ears レーベルによるまがいもの(非"Get Back"音源で埋められている)。『WATCHING RAINBOWS』音源の大部分は、より優れた音質で「BLACK ALBUM」に収録された。なお『WATCHING RAINBOWS』の第2版は1978年7月に現れた。これは[Watching Rainbows / Madman / Mean Mr. Mustard]の音質が改善されているが、この過程で[Watching Rainbows]のジャムのいくつかがカットされた(『GET BACK JOURNALS』では復刻されているのでご心配なく)。LP『WATCHING RAINBOWS』のコピーは2枚組『BEHIND CLOSED DOORS』とボックス・セット『SO MUCH YOUNGER THEN』でも聞くことができる。

 コレクターたちは次の新しいトゥイッケナム音源の登場まで2年待たねばならなかった。奇妙なことにこの新音源はまずサンプラー・テープとして登場し、1980年初頭に現れたTobe Milo の片面レコード『MAN OF THE DECADE』の最後に収められた。今ではもはや無意味となったこの海賊盤は、当時はブート化されたことのなかった1月3日の演奏を断片的に収めていた。その年の後半にテープの全てが『VEGEMITE』と題されたアルバムに収録された。このレコードは米国のコレクターには非常に入手が困難だったが、これは後に Goblin というレーベルの元にCDを出して有名になる業者の最初の製品だった。2枚組『VEGEMITE』(BT-6896)は音質こそひどかったが、1月2日・3日の音源からの最初の発掘物である。このセットは『THE DREAM IS OVER VOL. 1』(JPM1081)、『THE DREAM IS OVER VOL. 2』(JPM280102)とタイトルを変えた別個のアルバムとして1981年、JPM Records によってやや音質の劣るコピー盤がリリースされた。これらはすぐさま Sweet Sound Records の『SWEET APPLE TRAX VOL. III』(W-909)にさらに悪い音質でコピーされ、さらに Sweet Sounds のマスター(不完全でもある)を別の業者がピクチャーレコード(SA-3909)にした。Great Live Concerts は『APPLE TRAX VOL. 2』(15802)という2枚組を出し、この盤は後に Strawberry Records にコピーされ、編集盤6枚組『APPLE TRAX』およびシングルLPのシリーズ『APPLEMANIA』の一部となる。コピー盤は差し置いて、これら全ての音源は通常音質が改善されて『GET BACK JOURNALS』CDセットや『SONGS FROM THE PAST VOL. 4』『SONGS FROM THE PAST VOL. 5』で聞くことができる。

 1981年5月、古典的海賊盤のひとつが Ruthless Rhymes レーベルによって再登場した−『THE BEATLES』("BLACK ALBUM")である。これは正規盤「WHITE ALBUM」のパロディで、それまでレコードでしか存在しなかったアルバムである。さらにこの海賊盤はオリジナル同様、素晴らしい「別の」ポスターが含まれていた。最初の2枚のLPは TARKL『HAHST AS SUN』の原盤を使った再プレスだったが、3枚目には『WATCHING RAINBOW』の音源を改善したものに加え、当時初登場だった5曲を追加していた。このセットは次に Box Top により再プレスされ、同じスタンパーが『GET BACK JOURNALS』アナログ・セットの最初の3枚に用いられた。"BLACK ALBUM"の(別業者による)コピー盤は EVAレーベルのLP盤A/B/C/D/E/Fとして登場した。但しこれは[One after 909]の1バージョンをカットしている。

 1981年の終わりに、新しい"Get Back"セッション音源が欧州で流出した(カバーは白黒とフルカラーの2種類)。これは『HER MAJESTY』と呼ばれ、トゥイッケナムから2・3の新曲と従来聞くことのできなかったアップル音源を収録していた。これらの音源もすべてよりよい音質でCD化されているため、『VEGEMITE』同様にひどい音質の本作は現在では全く無意味なものとなった。米国製の海賊盤『WONDERFUL PICTURE OF YOU』に収められた"Get Back"音源は『HER MAJESTY』からのコピー。本作はボックス・セット『APPLE TRAX』や Great Live Concerts『SWEET APPLE TRAX VOL. 3』(15803)にもコピーが使われている。最後に、誰かがLP全部をCDにコピーするという名案を思いついた。

 1983年9月、King Records がアップル・スタジオでの"Get Back"音源を収めた新しい海賊盤『I HAD A DREAM』を発表。これを追って翌月リリースされた『ALMOST GROWN』(MLK-002)はトゥイッケナムとアップル両方からの、楽しめる寄せ集め。これらの演奏のほとんどはオリジナルの『GET BACK JOURNALS』『SONGS FROM THE PAST VOL. 5』(CD)に収録されており、上記LPは現時点でほぼ完全に無用となっている。

 その1年後にあたる1986年9月、現在のところ"Get Back"音源の最大の野心作である『THE GET BACK JOURNALS』が登場した。豪華なフィルム箱入りと、シンプルな色つきの帯で結ばれた通常の小さな箱入りの2形態があった。11枚組セットだったが、プレス品質の悪さから音質が悪いという欠点を持っていた。本作は数時間ぶんの新しい音源を追加して1993年にCDとしてリイシューされ、また音質面でも大幅な向上がなされた。このアナログ・セットには SUMA Records によって作られた色々な名前のコピー盤があるが、音質はさらに劣っている。

 1988年1月、Core Ltd. は、全てがトゥイッケナム音源より成る『CODE NAME RUSSIA』(BL 888-2)をリリースした。ここで演奏の大部分は全くの新音源であり、また実に楽しめる内容だった−さらにこの大部分はテープ音源からのコピーが1988年9月の『SONGS FROM THE PAST』シリーズ(Volume 2 とVolume 1 のごく一部)で使われた。『SONGS FROM THE PAST』Vol. 1 と Vol. 2 は、『GET BACK JOURNALS』CD2セットの登場によって(少なくともトゥイッケナム音源に関しては)陳腐化された。

 1988年の終わりにはさらに別の"Get Back"音源が Tiger Beat レーベル(有名な Starlight Records の子会社)から登場した。このLP『BYE BYE LOVE』は、コレクターの間には流通していた映画『LET IT BE』アウトテイクのビデオのサウンドトラックから(大部分を)集めた、駄盤である(他に Tiger Beat のLP『CLASSIFIED DOCUMENT VOL. 3』でもビデオのサウンドトラックを収録)。これは演奏自体がこま切れで音質もひどいため、大変聴きづらい。言うまでもなく『GET BACK JOURNALS』セットは、こういった駄盤を探す必要をなくそうというものである。

 1989年には『SONGS FROM THE PAST』Vol. 3-5 が登場した。Vol. 3は『SWEET APPLE TRAX』の1時間分を収録した内容だが、Vol. 4と5は過去に『VEGEMITE』(若干の削除・追加あり)に収められた大量の音源の音質を大幅に向上させた内容だった。これらは現在では全てアカデミックである、なぜならば両方の『GET BACK JOURNALS』CDボックスを揃えていれば『SONGS FROM THE PAST』Vol. 3-5 は全く必要ないからだ。

 1990年には Yellow Dog Records が登場する。彼らはこの時期を通して"Get Back"音源を含む数多くの重要なタイトルを発表し続けた。これらの最初の2つ(『UNSURPASSED MASTERS VOL. 5』『CELLULOID ROCK』)はアップル音源のみ。次の2つ(『GET BACK AND 22 OTHER SONGS』『COMPLETE ROOFTOP CONCERT』)もアップル中心だが、「ボーナス」トラックとして新しい・または音質改善されたトゥイッケナムの演奏を収めている。この後にはジョージがリード・ボーカルを取った演奏ばかりを集めた傑作『ALL THINGS MUST PASS PART I』が続いた。これにはアップルとトゥイッケナムがほぼ均等に収録されており、その多くは今まで聴くことのできなかった演奏だった。言うまでもないが、これらのCDに収められているトゥイッケナム音源は、全て2つの『GET BACK JOURNALS』ボックスで聞くことができる。

 Yellow Dog からの次の"Get Back"リリースは『WBCN GET BACK REFERENCE ACETATE』で、これはアップル音源と33分強の1月14日の音源(おもに会話で、ときにとても退屈である)「ボーナス」トラックを抱き合わせた内容だった。この音源は、のちに(さらに退屈な1月14日の会話を伴って)登場した『ROCKIN' MOVIE STARS VOL. 3』と同一のテープを用いたもの。これは Yellow Dog にとってこの時期で最後の"Get Back"リリースとなったが、この合間を埋めたのが Blue Kangaroo と称する業者で、(ほとんどが)初登場の音源を収めた3タイトルをリリースした。『'69 REHEARSALS』の第1弾にはアップル音源だけが収録された。あとの2作は多くの新しいトゥイッケナム音源(このセットではこれらを本来の順序に戻した形で収録)。またこの時期には多くのアップルでの演奏を収めた『HAIL HAIL ROCK'N'ROLL』がリリースされたが、トゥイッケナムでの演奏は4曲だけで、同様に『CORN OF THE APPLE』もトゥイッケナムの音源が少ない。

 Yellow Dog は1994年、ジョージがリード・ボーカルを取っている、別の素晴らしい演奏を多く収めた『ALL THINGS MUST PASS PART 2』で"Get Back"セッションに戻った。このあとすぐにトゥイッケナムとアップルの音源を寄せ集めた『THE AUCTION TAPES VOL. 1』が出たが、これらは未発表音源を含み、すべて高音質だった。これら2作に収録されたトゥイッケナム音源はもちろん『JOURNALS』ボックスで聞くことができるが、アップル音源については今後収められることになる。Yellow Dog はこれに続いて『ROCK AND ROLL』を発表、セッションから50以上の演奏を集めた例外的な作品で、グループのルーツ事典とでも言うべき内容になっている。本作は『JOURNALS』ボックスへの敬意であると言える、なぜならばこれは『THE GET BACK JOURNALS』収録音源のいくつかの音質を改善したものだから。ひとまず『JOURNALS 1』のアップグレードが必要なので、『JOURNALS 2』には、ここで登場した新しいトゥイッケナム音源を収めなかった。

 1994年には Yellow Dog の関連レーベルとして Orange Records が登場、『ROCKIN' MOVIE STARS』と題された8枚の"Get Back"音源をリリースした。音源の多くはこれまで未発表だったが、CDの順番は無秩序で、互いに重複したり、従来より不完全・または音質の劣る既発表バージョンが含まれていた。シリーズ中の第3弾(恐怖の1月14日付セッションを正しい順番で収録)を除けば、『JOURNALS』ボックスで聞くことのできないトゥイッケナム音源を収めたものはない。

 1994年の終わりに、Yellow Dog は『THE ULTIMATE COLLECTION』と題された3ボックスセットの第1弾を発表した。それぞれの4CDセットにはトゥイッケナム音源が1枚含まれる(残り3枚は非"Get Back"音源)。3枚を合わせると現存する1月2日のテープの全てになり、1月3日の最初の1時間も同様。これらは"Get Back"セッションの一部を包括した内容なので、Vigotone のボックスセットには収められていない。

【追加1】1996年になって日本のレーベルが『JAMMING WITH HEATHER』をリリース、トゥイッケナムとアップルの未発表音源を収録している。本作に収められた音源のうち、既発表のものは90秒あまりだけ。

【追加2】わけあり?でリリースが見送られていた Yellow Dog『LEANING ON A LAMPPOST』は、1996年12月末より限定販売されている。未発表音源を含む1月6日の演奏が収録されているが、Yellow Dog は当時すでに活動停止が噂されており、その特異な発売形態から考えても Yellow Dog の名を借りたリリースである可能性が高い。


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